AWS の2FA:ルートユーザーと IAM ユーザーに認証アプリを設定する方法
執筆:Novaz チーム · 更新日:2026年11月5日
Novaz の手順はバージョン 1.0.5 で確認済み
このページは英語のガイドを翻訳したものです。サービスのウェブサイト上のボタンやメニューは、日本語では名称が多少異なる場合があります。
このページの内容
AWS アカウントのコンソールへのサインインには2種類あります。アカウントを開設したときのメールアドレスとパスワードによるルートユーザー(AWS)と、それぞれ独自の MFA 設定を持つ別のサインインである IAM ユーザーです(AWS)。多要素認証(MFA)は、すべてのアカウントタイプでルートユーザーに必須です。最初のサインインの試行から35日以内にデバイスを登録する必要があります(AWS)。IAM ユーザーについては、アカウントの管理者が決めます。
AWS が推奨するパスキーとセキュリティキーのほか、認証アプリ(AWS の用語では仮想 MFA デバイス)とハードウェアトークンが使えます。SMS による MFA は、現在は新たにオンにできません(AWS)。このガイドでは iPhone の Authenticator App - Novaz を使いますが、どの認証アプリでも手順は同じです。
このガイドの確認方法: AWS の手順は、下にリンクした AWS 公式のドキュメントとナレッジセンターの記事に基づいています(2026年10月20日に確認)。AWS のアカウントで実際に試してはいません。AWS のページによってラベルが統一されていないため、実際の表示は多少異なる場合があります。Novaz の手順は、アプリのバージョン 1.0.5 で確認しています。
ルートユーザーの MFA を有効にする
まず、アカウントのメールアドレスと主な連絡先の電話番号にまだアクセスできるか確認します。認証アプリをなくしたとき、ルートユーザーがアカウントに戻る手段になります(AWS)。そのうえで、AWS の手順に従います(AWS)。
- アカウントのメールアドレスとパスワードを使い、Root user(ルートユーザー)としてコンソールにサインインします。
- ナビゲーションバーの右側でアカウント名を選択し、Security credentials(セキュリティ認証情報)を選択します。
- Multi-Factor Authentication (MFA)(多要素認証)セクションで Assign MFA device(MFA デバイスを割り当て)を選択します。
- Device name(デバイス名)を入力し、Authenticator app(認証アプリ)を選んで Next(次へ)を選択します。
- Show QR code(QR コードを表示)を選択します。Novaz で + をタップし、QR コードをスキャン をタップします。同じ iPhone にコードが表示されている場合は、スクリーンショットを撮って 写真を選ぶ を使います。詳しくは同じ iPhone で QR コードを読み取る方法をご覧ください。
- スキャンできない場合は、Show secret key(シークレットキーを表示)を選択します。Novaz で + をタップし、キーを手動で入力 をタップして、設定キー に入力します。AWS のコードは6桁で30秒ごとに切り替わるため、手入力したキーでも使えます。詳しくは2FA の設定キーとは?をご覧ください。
- Novaz の現在のコードを MFA code 1(MFA コード 1)に入力します。次のコードを待って MFA code 2(MFA コード 2)に入力し、Add MFA(MFA を追加)を選択します。
手順7はすぐに行ってください。遅れると、デバイスが同期のずれた状態で保存され、再同期(下記)が必要になります。以後、コンソールにサインインするたびに、パスワードのあとでコードを求められます。信頼できるデバイスについて、AWS のページには記載がありません(AWS)。
IAM ユーザーの MFA を有効にする
自分の IAM ユーザーの場合、管理者が許可していれば、右上のユーザー名を選択し、Security credentials、Assign MFA device の順に選んで、同じウィザードに従います。AWS のチュートリアルの1つでは、コードの入力欄が1つで、代わりに Register MFA(MFA を登録)と表示されています(AWS)。
管理者は IAM コンソールの Users(ユーザー)でユーザー名を選び、Security Credentials タブから設定できますが、その人のスマートフォンが手元に必要です(AWS)。
バックアップコードはない:2台目のデバイスを登録する
AWS のページには、バックアップコードの記載がありません。その代わり、ルートユーザーと IAM ユーザーはそれぞれ、種類を問わず最大8台の MFA デバイスを登録でき、どれか1台でサインインできます(AWS)。AWS は認証アプリのクラウドバックアップを勧めています(AWS)。Novaz では 設定 › バックアップ の iCloud バックアップ(PRO)がそれにあたり、同じ場所でバックアップファイルも書き出せます。それでも、パスキー、セキュリティキー、別のデバイスの認証アプリなど、2台目のデバイスを追加しておく価値があります。
AWS のルートユーザーのページでは、QR コードやシークレットキーの控えを安全に保管しておく方法も挙げられています。あとで代わりのデバイスを設定するのに使えます(AWS)。控えを残すなら、ルートのパスワードと同じように厳重に管理してください。
AWS がコードを受け付けない場合
AWS によると、認証アプリの同期がずれることがあります。サインインに失敗すると、続けて生成された2つのコードを MFA code 1 と MFA code 2 に入力して再同期するよう求められます。Security credentials でデバイスを選択し、Resync(再同期)を選ぶこともできます(AWS)。
iPhone でよくある原因は時計です。設定 › 一般 › 日付と時刻 › 自動設定 を確認します。時計が15秒以上ずれていると、Novaz が警告を表示します。詳しくは認証アプリのコードが使えない場合をご覧ください。
機種変更やデバイスの削除
まず、新しいスマートフォンを追加の MFA デバイスとして登録します。そのあと Security credentials で古いデバイスを選択し、Remove(削除)を2回選択します。ルートユーザーには AWS から確認のメールが届きます(AWS)。IAM ユーザーがデバイスを追加・削除するには、登録済みのデバイスが必要です(AWS)。ルートユーザーは常に1台以上のデバイスを残しておく必要があります。
新しい iPhone で iCloud バックアップかバックアップファイルから Novaz を復元すれば、コードはそのまま使え、新しい iPhone をデバイスとして追加する必要はありません。詳しくは認証アプリを新しい iPhone に移行する方法をご覧ください。
認証アプリをなくした場合
ほかに登録済みのデバイスがあれば、サインイン時に Try another MFA method(別の MFA 方法を試す)を選択します。ない場合は次のとおりです(AWS)。
- ルートユーザー: Troubleshoot MFA(MFA のトラブルシューティング)、Sign in using alternative factors(別の要素でサインイン)の順に選択します。Send verification email(確認メールを送信)でメールアドレスを確認し、続いて Call me now(今すぐ電話する)で電話番号を確認します。画面に表示された6桁の数字を、スマートフォンのキーパッドで入力します。サインインできたら、Security credentials で古いデバイスを削除し、新しいデバイスを追加します。スマートフォンが盗まれた場合は、ルートのパスワードも変更してください。
- そのメールアドレスや電話番号にアクセスできない場合: AWS サポートの Lost or unusable MFA device(MFA デバイスの紛失・使用不能)フォームを使います。電話番号が古いだけなら、管理者権限を持つ IAM ユーザーが更新できます(AWS)。復旧にどのくらいかかるかは、AWS に書かれていません。
- IAM ユーザー: 管理者にデバイスの削除を依頼します。AWS は「Support can't assist IAM users with MFA device issues」(サポートは IAM ユーザーの MFA デバイスの問題には対応できません)とはっきり書いています(AWS)。
詳しくは認証アプリの入った iPhone をなくした場合をご覧ください。
AWS アクセスポータルからサインインする場合
IAM Identity Center には独自の MFA があります。AWS アクセスポータルで MFA devices(MFA デバイス)、Register device(デバイスを登録)の順に選択します。管理者が設定したルールの範囲内で登録できます(AWS)。
AWS 公式ヘルプ
- Multi-factor authentication for AWS account root user
- Sign in to the AWS Management Console as the root user
- Enable a virtual MFA device for the root user (console)
- Assign a virtual MFA device in the AWS Management Console
- AWS Multi-factor authentication in IAM
- IAM tutorial: Permit users to manage their credentials and MFA settings
- MFA enabled sign-in
- Resynchronize virtual and hardware MFA devices
- Recover an MFA protected identity in IAM
- Deactivate an MFA device
- Troubleshooting AWS account sign-in issues
- Update your telephone number to reset an MFA device(AWS ナレッジセンター、AWS 執筆)
- Registering your device for MFA